読みものわたしを思い出す時間 / 第1話
休んでいるのに、
頭が休まらない日に。
お休みの日なのに、気づくと洗濯をして、買い物に出て、スマホで何かを調べている。座ったと思ったら、明日の段取りを考えている。
「自分を大切にしよう」と思うほど、また何かを頑張ってしまう。
そんな日は、ありませんか。
木の下にいた子どもでした
子どものころ、体育の時間はいつも木の下にいました。アトピーがひどくて、汗をかくのが嫌だったからです。
木って、動けないでしょう。
だから、自分の身を守って、
傷を治す力を持っているんです。
その力をちょっとだけ借りて、
気分よく過ごす時間。
だから、自分の身を守って、
傷を治す力を持っているんです。
その力をちょっとだけ借りて、
気分よく過ごす時間。
わたしは、林浴をそんなふうに話しています。
遠くの森へ行かなくても
山に登らなくていいし、特別な場所へ出かけなくてもいい。駅までの街路樹でも、窓から見える一本でも。
ぼーっとする時間は、すり減ったものが戻ってくる時間です。
そうなのよ。
戻ってくる時間なのよ、林浴は。
戻ってくる時間なのよ、林浴は。
忘れていた自分を、思い出す。
そのための小さな手紙を、三日間お届けしています。