林浴の手紙 │ komorebi
読みものわたしを思い出す時間 / 第1話

休んでいるのに、
頭が休まらない日に。

文・写真 えりこ
公園の木の幹に、そっと手を当てている
自分の力で立っている木のそばに行くと、力をもらえたような気持ちになります。

お休みの日なのに、気づくと洗濯をして、買い物に出て、スマホで何かを調べている。座ったと思ったら、明日の段取りを考えている。

「自分を大切にしよう」と思うほど、また何かを頑張ってしまう。
そんな日は、ありませんか。

木の下にいた子どもでした

子どものころ、体育の時間はいつも木の下にいました。アトピーがひどくて、汗をかくのが嫌だったからです。

木って、動けないでしょう。
だから、自分の身を守って、
傷を治す力を持っているんです。
その力をちょっとだけ借りて、
気分よく過ごす時間。

わたしは、林浴をそんなふうに話しています。

金木犀の小さな橙色の花 木に下がる白い花の房
左:金木犀。右:木の花。どちらも、街の中で見つけたものです。

遠くの森へ行かなくても

山に登らなくていいし、特別な場所へ出かけなくてもいい。駅までの街路樹でも、窓から見える一本でも。

ぼーっとする時間は、すり減ったものが戻ってくる時間です。

そうなのよ。
戻ってくる時間なのよ、林浴は。

忘れていた自分を、思い出す。
そのための小さな手紙を、三日間お届けしています。

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林浴は、リラクゼーションではありません
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書いている人
森のベンチで、あずきを抱いているえりこ
森のベンチで、あずきと。
えりこ
林浴ライフデザイナー

アロマ、パステルアート、カウンセリング。どれも誰かを癒すためではなく、自分を助けるために手に取ったものです。いまは月に一度、自然の中で「ただ在る時間」をひらいています。お昼はなぜか毎回、爆笑に包まれます。

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