「自然欠乏症」という言葉

夕暮れの空 林浴の手紙

朝、家を出て
電車に乗って
オフィスに入って

夜、また電車に乗って
家に帰る

その一日の中に
土や緑に触れる時間が
一度もなかった

そんな日が
続いていませんか

海外では
「自然欠乏症」
と呼ばれることがある状態が
あるそうです

自然から
長く離れて暮らすことで

なんとなく
心が乾いていくような
感覚のことだと言われています

ビタミン不足のように
目には見えないけれど

たしかに
何かが足りていない

そんな感覚に
心当たりがあるなら

それは
気のせいではないのかもしれません

といっても
遠くの森まで
出かける必要はありません

窓辺の一鉢の植物
公園のベンチで過ごす10分

そのくらいの小さな時間でも
足りないものを
少しずつ満たしてくれます

今日、どこかで
一度だけ空を見上げて
深呼吸をしてみてください

それだけでも
立派な林浴のはじまりです

はじめての方へ

毎日が、同じことの繰り返しに感じる日。

癒されたいけれど、気分転換では物足りない。
「これから私は、どうしたいんだろう」
——そんな夜が、ありませんか。

森は、大人の保健室です。
具合が悪くなくても、行っていい。何もしなくていい。
がんばらなくていい。変わらなくてもいい。ひとりでもいい。
でも、ひとりぼっちではない。

遠くの森へ行かなくてもできる「自分に還る時間」のつくりかたを、三日間の手紙にしてお届けします。

三日目に、贈りもの

季節の手紙帖

一月の杉と檜の香りから、十二月の森の記憶まで。
その季節になったら開く、十二か月ぶんの小さな本です。

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